九州シンクロトロン光研究センター秘密保持方針

九州シンクロトロン光研究センター(以下「研究センター」と略記)は、利用者及び利用相談者から研究センターの実験装置・機器を利用するに当たり提示された情報および利用の結果得られた情報の取り扱いに関し、別に定めるものを除き、以下の通り秘密保持方針を定め、これを遵守します。ただし、個別の情報を含まない統計データとして公開することがあります。

1.  定義

本秘密保持方針により保護される情報を以下秘密情報と呼びます。これには、利用者及び利用相談者から書面もしくは口頭により提示された技術情報及び営業情報、利用の結果得られた情報等が該当します。具体的には以下のようなものが含まれます。

  1. 利用相談1)において利用者から書面もしくは口頭により提示された情報。
  2. 利用申込書(利用計画書)、利用届出書に記載された情報。
  3. 利用手続きに必要な提出書類に記載された情報。
  4. 利用時に利用者から書面もしくは口頭により提示された情報。
  5. 利用の結果得られた実験データ等に関する情報。

ただし、次に掲げる事項に該当するものは秘密情報から除きます。

  1. 既に公知のもの及び研究センターの責に帰せられない事由により公知となったもの。
  2. 公開された時点において、既に研究センターが保有していたもの。
  3. 研究センターが正当な権限を有する第三者から取得したもの。
  4. 法令又は官公庁の命令に従って開示を要求されたもの。 

1)利用相談では研究センターより利用者に属する秘密事項について提示を求めることはありません。

2.  秘密保持

研究センターは秘密情報を厳重に管理し、書面による事前の同意なしにこれを第三者へ公開又は漏洩しません2)。そのための方策として、次の事項を遵守します。

  1. 秘密情報は、知り得る原因となった目的以外には使用しません。
  2. 知り得る原因となった目的のために、研究センタースタッフ間で公開する際には、必要最小限の人数に限るとともに、その情報が秘密情報であることを徹底し、秘密保持の義務を課します。
  3. 秘密情報は、原則としてその一部又は全部を複製しないものとします。やむを得ず複製する場合には、秘密情報であることを明示します。
  4. 秘密情報の利用の目的が終了したときは、その資料を返却又は裁断、焼却等による適切な処分を行います。ただし、保存の必要がある場合には、あらかじめ承認を得た上で保存できるものとします。
  5. デジタルデータについてはパスワード管理の徹底、紙媒体文書については保管場所の施錠管理の徹底により、閲覧を制限し情報漏洩の防止を図ります。
  6. データを保管しているパソコンについては、ウイルス対策を講じることにより、外部からの不正アクセス等の防止を図ります。 

2)共同研究については契約書の定めるところにより、秘密情報を取り扱います。

3.  研究成果の公開

「1.定義」に示す秘密情報は、「研究成果の公開」を前提に実施された利用に限定して、その一部を保護される対象から除外し「研究成果」として公開3)-5)します。

3)利用者から提出された利用報告書、研究成果公報、及び発表された論文リストを研究センターのホームページで公開します。
4)利用報告書、研究成果公報に記載される情報は、実験課題名、実験者名、所属機関名、実験方法・結果等です。
5)4)に示す情報はホームページで公開するまでは秘密情報として扱います。

4.  損害賠償等

研究センターが自己の責めに帰すべき事由により秘密情報を漏洩した場合には損害賠償責任を負い、その秘密情報を記載した書類の回収等の適切な処置を講ずるとともに、秘密情報の漏洩を最小限にとどめるよう善後措置に最善を尽くすものとします。

5.  利用者の責務

利用者は、研究センターの利用に際して知り得た研究センターの秘密情報について、上記2及び4と同様な責務を負うものとします。

6.  協議

この方針の内容に疑義がある場合及び定めのない事項については、相互に協議の上、互譲協調の精神をもってその解決に当たるものとします。

制定日:平成27年7月16日
改定日:平成30年3月  2日
九州シンクロトロン光研究センター