2022年度先端創生利用(長期タイプ)課題を募集します

九州シンクロトロン光研究センター(以下「研究センター」という。)は、2022年度県有ビームラインの利用について、「先端創生利用(長期タイプ)」を募集します。
※本利用課題は別途募集する「先端創生利用(短期タイプ)」の長期版として募集します。

【2022年度募集からの主な変更点】

〇募集期間の変更【短縮化】
・年度始めからご利用いただくためには、事前に十分な審査期間が必要なことから募集期間を短縮化し、締め切りを1月末とします。
募集期間:2022年1月14日~31日

〇課題採択時での利用日数単位の変更【年間→月】
・全体のスケジュール調整がスムーズに行えるよう、利用日数は年間単位ではなく月単位で決定します。
・利用申込書に月単位での希望利用日数を記載してください。なお採択後、利用者都合による利用日数(月単位)の変更はできません。

〇利用報告書(様式)の変更【簡素化】
・正式な成果公開は論文(査読付)又は研究成果公報にて行っていただきます。そのため利用したことの報告を主目的とする利用報告書の様式を簡素化します。

〇実験終了後のヒアリング追加実施
・実験結果確認のため、申込後のヒアリングに加え本年度実験終了後にもヒアリングを実施いたします。

1 利用区分

先端創生利用(長期タイプ)

(趣旨)先端産業に資する実用化及び基盤技術の高度化に関する課題の利用支援を行います。

利用情報1)公開2)が必要です。企業、大学及び、公的研究機関にご利用いただけます。

1)利用情報:利用者所属、実験者名、実験課題名、実験内容・結果等
2)公開:①利用報告書の公開
      ②論文(査読付)発表等又は
研究成果公報の公開(後述)

本利用は、下記1〜5のカテゴリーに属する課題を優先します。

  1. 設計材料・試料・デバイス評価」:(例)新機能発現や高性能化*を予測して設計した材料・試料(タンパク質、薬剤を含む)、デバイス等の評価に関する課題等
    *電気・磁気・光特性、ナノ物性、デバイス特性、発電・充放電特性、ガス吸排特性、対環境効果、触媒作用、部材強度・接合・耐蝕性、診断・治療効果等
  2. イメージング」:(例)イメージング技術の開発、或いは材料欠陥、力学特性、電気・磁気特性、食品やヘルスケア用品等のイメージングに関する課題等
  3. その場測定」:(例)各種材料、試料、デバイス特性、及び化学反応等のその場測定、或いはオペランド測定に関する課題等
  4. 製造技術評価」:(例)製造プロセスの改善、製品機能の向上、不良対策等に必要な評価に関する課題等
  5. その他」:本利用の趣旨(上記参照)に沿った内容の課題等

表1に、本利用の利用要件(利用対象、利用料金、利用情報公開等)についてまとめて示します(○:必要、×:不要)。

 表1 利用要件

 

※実験は、必要に応じて複数の実験装置(ビームライン)を利用可能です。

2 利用単位

1課題の利用単位は最長1年、最短半年程度とします(年度内で、期間は、利用の最初の日が属する月及び利用の最後の日が属する月を含めて6か月であれば6か月と計算します)。また、1課題の利用日数は12日以内とします。

3 募集課題数 

3件以内
※各月各BL実験数1件以内

4 利用可能な県有ビームライン及び実験手法

●利用計画書の実験の方法欄に必ずご記入ください。

  1. BL07:X線イメージング(位相・吸収・マイクロCT)、X線回折(多軸回折計)、タンパク質X線回折、高エネルギーXAFS、蛍光X線分析、照射(加工、放射線効果)
  2. BL09:単色・白色X線トポグラフィ、照射(加工、放射線効果)
  3. BL10:軟X線XAFS3)、角度分解X線光電子分光、光電子顕微鏡
  4. BL11:XAFS4)、X線小角散乱
  5. BL12:軟X線XAFS、X線光電子分光
  6. BL15:X線回折(粉末、薄膜)、X線反射率測定、単色X線トポグラフィ、XAFS
  7. BL18:EUV光反射、反射率計測

3) 水平直線偏光以外の偏光モード利用を希望される場合は、事前に利用相談票等にてご相談ください。
4) 16 keV〜23 keVの単色X線利用を希望される場合は、事前に利用相談票等にてご相談ください。

5 利用の流れおよび、手続きの詳細

初めてのご利用、あるいは新規課題でのご利用等につきましては利用相談をお勧めします。利用相談票に記入し、「問合せ先」までメール添付ファイルでお送りください。

利用相談票

以下、利用の流れを図1に、利用手続きの詳細を図2に示します。


図1 利用の流れ

 


図2 利用手続きの詳細

6 利用課題の募集期間 

 2022年1月14日〜2022年1月31日

7 利用期間及び利用スケジュール

この募集による2022年度の利用期間(予定)は、以下のとおりで第Ⅰ期から第Ⅲ期に分かれます。

  • 第Ⅰ期    2022年4月1日〜  7月31日(利用日数:60日程度)
  • 第Ⅱ期    2022年8月1日〜12月31日(利用日数:42日程度)
  • 第Ⅲ期    2023年1月1日〜  3月31日(利用日数:41日程度)

2022年度の年間運転スケジュールはこちらをご確認ください。
また利用可能日(曜日)及び運転スケジュールは原則以下の通りです。

表2 利用可能日(曜日) ※長期シャットダウン期を除く。

表3 利用可能日(曜日)の運転スケジュール

5)1日2回入射
15:00〜16:30の間に再入射・蓄積(電流値300mA)を行い、その間利用は中断します。短時間・高強度の測定・照射等が繰り返し必要な場合に効果が期待されます。
6)1日1回入射
入射・蓄積(電流値300mA)後、10:00〜21:00まで連続利用が可能です。
※電子蓄積リングへの入射・蓄積(電流値300mA)後、放射光強度(電流値)は約6時間で半減します。
※ご希望により持込み装置等を夜間に連続稼働させることが可能です。なお、連続稼働には事前の申請が必要です(加熱昇温装置連続運転チェックリスト)。

8 利用申込

実験責任者は、利用計画書を研究センターへ提出してください。

(1)実験責任者

  • 当研究センターを利用(利用申込書等の書類提出、実験の実施、利用料金の支払い、成果の報告)するにあたり、全ての責任を負っていただきます。
  • 実験当日、研究センターに来所し、実験の中心となっていただきます。
  • 実験責任者が実験に参加できなくなった場合は、事前にご相談ください。
  • 学生は実験責任者にはなれませんが、大学の職員である博士研究員、研究補助員等であれば可能です。

(2)実験参加者

  • 実験参加者(実験責任者を含む。)は2人以上であることが必要です。
  • 不慮の事故に備えて、全員が傷害保険への加入が必要です。
  • 研究センターをご利用いただくためには放射線業務従事者登録(後述)が必要です。

(3)利用日数

  • 全体のスケジュール調整がスムーズに行えるよう、利用日数は年間単位ではなく月単位で決定します。
  • 利用申込書に月単位での希望利用日数を記載してください。なお採択後、利用者都合による利用日数(月単位)の変更はできません。
  • 月毎の具体的な利用日程は前月中旬頃までに利用者と調整いたします。が、機器調整等の都合によりご希望の日程で利用ができない場合もございますのでご了承ください。
  • 当該月で決定された日数を利用しなかった場合、その日数は翌月以降に持ち越しできません。
    ※当研究センター都合により、決定された利用日数(月単位)を確保できなかった場合は、翌月以降に再調整いたします。

表4 利用申込の要件

7)要件審査:10を参照
8)課題評価:10を参照
 
※原則、受け付けた利用計画書の内容について、確認のためヒアリングを実施します(ご来所又はWEB)。

 

9 持込試料の化学物質リスクアセスメント

当研究センターのご利用に際し、持込む全ての化学物質についてリスクアセスメントを実施していただきます(当研究センターにすでに準備されている化学物質(標準物質)を含みます)。リスクアセスメントは申請課題の採否に直接影響を及ぼすものではありませんが、安全衛生の観点から必ず、実施をお願いします。詳しい実施方法は「化学物質のリスクアセスメントについて」をご参照ください。

10 課題採択の基準

ご提出して頂いた利用計画書は、書式、必須事項の記載等を確認の上、受理いたします。
受理後、下記の要件審査及び課題評価を行い、利用の可否および利用日数(月単位)を決定します。

要件審査

  1. 実験の安全性が確保されていること
  2. 利用に係る技術的問題がないこと
  3. 公序良俗に反するものでないこと

課題評価(次のいずれかの基準に該当することが条件)

  1. 実験内容に公益的な意義があること
  2. 産業への波及効果が期待できること
  3. 学術的な発展性が見込めること
  4. 先端創生利用の趣旨に沿った内容であること

※募集する課題件数を超えて申込があった場合、課題評価結果に基づき採択します。

11 利用料金

利用料金(税込):9,400円/日
※当利用課題に適合しない(利用期間が6か月未満など)と研究センターが判断した場合は、先端創生利用(短期タイプ)に利用区分を変更していただくことがあります。

12 利用届出

  • 利用採択及び利用日の確定を受けた場合、利用届出書及び誓約書利用月の前月15日までに提出してください。
  • 利用届出書は利用計画書と同じ様式です。利用申込書からの変更は、書式の指示に沿って行い、変更が無い場合は同じものを提出してください。利用届出書は原則、月ごとに提出していただきますが、同期中に複数回のご利用がある場合は利用ごとの提出も可能です。

※利用届出書での持込試料等の追加は無害物に限らせていただく場合があります。

※利用届出書での実験責任者の変更はできません。また、利用届出書提出後についても実験責任者の変更はできませんのでご留意ください(実験責任者が来所できなくなった場合は、事前にご相談ください。「実験代理責任者代理申請書および誓約書」のご提出が必要となります)。

  • 研究センターの宿泊施設を利用希望の方は、利用届出書の該当欄に記入してください。なお、宿泊施設のお申し込み、変更はご利用予定日の7日前までにご連絡ください。それ以降は施設管理の都合上、お断りさせていただく場合がございます。

13 利用報告書

実験責任者は利用報告書各期の終了後60日以内に提出してください。なお、利用報告書は研究センターのHPで公開します。 
正式な成果公開は論文(査読付)又は研究成果公報にて行っていただきます。そのため利用したことの報告を主目的とする利用報告書の様式を2022年度より簡素化しています。
※例えば、第Ⅰ期、第Ⅱ期、第Ⅲ期など3期間をご利用いただく場合は、各期ごとに利用報告書を作成いただきます。
※利用報告書受領後に利用結果についてヒアリングを実施します(ご来所又はWEB)。

利用報告書

利用報告書公開延期申請書

14 研究成果公開

先端創生利用(長期タイプ)は、その研究成果に関して科学技術上の有益性を確実に公にするために、利用報告書の提出に加えて利用年度終了後2年以内に下記(1)、(2)のいずれかを研究センターに報告又は提出していただきます。
※利用終了後1年経過して報告又は提出が無い場合は研究センターから実験責任者にご連絡します。

(1)論文(査読付)等

・論文(査読付)、プロシーディングス(査読付)の何れかとします。発表された場合は、2年以内に研究センターに論文発表届、及び論文別刷りを下記の提出先までお送りください。

論文発表届

  • 論文(査読付)、プロシーディングス(査読付)の何れかとします。発表された場合は、2年以内に研究センターに論文発表届、及び論文別刷りを下記の提出先までお送りください。
  • 報告頂いた論文(査読付)等は研究センターのHP、印刷物でその論文情報を公開します。また、論文数等は今後の課題評価に使用します。

■記載例

(和文)

実験は、九州シンクロトロン光研究センターの承認を受けてSAGA-LSのビームラインBL12及びBL15で行った(課題番号:○○○○○○○○/BL12、○○○○○○○○/BL15)。

(英文)

The experiments using synchrotron radiation were performed at the beamlines BL12 and BL15 of the SAGA Light Source with the approval of the Kyushu Synchrotron Light Research Center (Proposal No. ○○○○○○○○/BL12 and ○○○○○○○○/BL15)

(2)研究成果公報

  • 論文(査読付)等の発表を行わない課題は、課題毎に、研究センターが公開する研究成果公報で公表しますのでの研究成果公報の原稿提出をお願いします。

研究成果公報

  •  原稿は、研究センターの成果審査委員会で査読を行い、研究成果公報での公表に際しては査読結果に基づき修正をお願いする ことがあります。研究成果公報は 研究センターのHP、印刷物等で公開します。なお、公開に際してはそのプロセス上必要な加工を行うことをご了承ください。
  •  提出原稿は、書式をダウンロードし、作成にあたっては書式中の注記に従って記入してください。

ファイル:原則MS Word
使用言語:日本語、英語
分量:2頁以上〜4頁以内、図表を含む。

15 研究成果公開の期限延期について

利用年度終了後2年以内に研究成果を公開出来ない場合、論文(査読付)等での発表を前提として最長1年間の延長を申請できます。公開期限3ヶ月前ま でにの研究成果公開期限延期申請書を提出して下さい。研究センターの成果審査委員会で審査を行います。審査の結果、延期を認められない課題は、 研究成果公報等で期限内に成果を公表いただくことになります。
なお、研究成果公開がなされない場合は、既利用区分での取扱いが出来なくなり、利用情報非公開での取扱いになります。

研究成果公開期限延期申請書

16 その他の成果発表の報告

研究成果公開で述べた論文(査読付)等及び研究成果公報と、寄稿、講演、受賞、プレス発表等に際しては、研究センターにおける結果であることを明記 して下さい。その際、論文は別刷り、プレス発 表は記事等をお送りください。
また、プレス発表は別途、発表前に必ず「プレス発表事前連絡票」 にて連絡をお願いします。プレス発表資料(案)がある場合は併せてお送り下さい。研究センターを共同発表機関として加えていただける場合、独自にプレス発 表される場合の何れにつきましても、「研究センターへのお問合せ先」が記入されたプレス発表資料を研究センターのホームページに掲載させていただきます。

プレス発表事前連絡票

17 公開特許の報告

この募集による利用に伴い発生した知的財産権は、原則として利用者に帰属します。
なお、特許を出願し、公開特許公報により特許が公開された場合、公開特許公報の写しを提出してください。

18 放射線業務従事者登録

実験エリア(実験ホール)は放射線管理区域であり、研究センターをご利用いただくためには放射線業務従事者登録(「放射線業務従事者登録申請書兼放射線作業従事承諾書」の提出)が必要です。
詳細についてはこちら(従事登録のページ)をご確認ください。

 

お申込み先及びお問い合わせ先

〒841-0005 佐賀県鳥栖市弥生が丘八丁目7番地

九州シンクロトロン光研究センター

利用企画課  メールはこちら
安全管理室  メールはこちら

TEL:0942-83-5017 FAX:0942-83-5196

※営業時間後のお問い合わせは、翌日以降にご返答いたします。
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 営業日:祝祭日を除く月曜日から金曜日
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